山口大学大学院医学系研究科 情報解析医学系学域眼科学分野 森重 直行先生
- 使用製品
- スリットランプ900®BQ LED
- 先生略歴
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1997年 山口大学医学部卒業
山口大学大学院医学研究科修了2002年 医学博士(山口大学)
山口大学医学部眼科学教室 助手2004年 カリフォルニア大学アーバイン校 留学 2006年 山口大学医学部眼科学教室 学部内併任講師 2011年 山口大学医学部眼科学教室 講師
私ども山口大学でも、LEDを光源とする細隙灯顕微鏡ゴールドマン 900®BQV LEDを使っています。明るい光源と眼底が観察しやすい光学系で、複数ある細隙灯顕微鏡のなかでも、ゴールドマン 900®BQV LEDは山口大学眼科外来でも奪い合い(?)になっています。網膜硝子体疾患を専門とする同僚の評価が高いのですが、角膜疾患を専門とする私どもでも、やはりこのスリットはとても重宝しています。
角膜疾患を有する患者さんの角膜は当然のように透明ではありません(だからこそ我々が担当するのですが…)。必然的に、角膜上皮障害や角膜移植後などの角膜疾患を有する患者さんの眼底観察は厳しい条件下での観察となり、詳細な眼底所見はとれなくてもやむを得ないか…というのがこれまでの私の甘えた考えでした。
しかしながら、ゴールドマン 900®BQV LEDが導入されてからは、角膜が悪くても眼底が見える!ようになってしまいました。角膜疾患を有する患者さんに眼底疾患は発症しない、わけはありませんので、網膜血管の変化や網膜出血有無、できれば周辺部の変性巣や裂孔まで見つけられれば…とがんばって眼底の観察をしています。
我々角膜疾患を専門とする医師は、どうしても眼底の観察が必ずしも得意というわけではないかもしれませんので、ハードウェアを最高のものにしてテクニック不足を補う努力は必要だと思っています。眼底観察を行うのに最適な環境は角膜専門医にこそ必要な条件だ、という観点からすると、ゴールドマン 900®BQV LEDはとても魅力的なツールであると思います。